災害時の口腔ケア
2016年9月1日 カテゴリ:院内
本日9月1日は「防災の日」です。
もしもの時に備え色々と準備されているご家庭も多いと思います。
ここ東久留米でも、地震や台風による洪水など様々な災害が考えられ、それらがいつ起こっても不思議ではありません。
避難生活で口腔内を清潔に保つことは、風邪やインフルエンザ、誤嚥性肺炎の予防にもなります。
そこで今日は防災の日という事で、“いざ”という時の口腔ケアについてお話しします。
☆水がない(不足)している時☆
少なくとも就寝時1回は歯を磨き肺炎やインフルエンザの予防をするのが望ましいです。
水が確保できない場合は、歯ブラシに少量の歯磨き粉をつけ磨き、たまった泡と唾液を吐きだします。その後、水を少しだけ口に含み口腔内全体にいきわたるようブクブクうがいをします。
この際に口の中に歯磨き粉の味が残りますが、特に害はなく歯磨き粉の中にはフッ素が入っているものも多く虫歯の予防にもつながります。
歯ブラシがない場合は、ハンカチやガーゼ、タオルやティッシュペーパーなどを指に巻き付けて歯に付着した汚れを取り除きます。
またお茶でのうがいも効果があります。
☆義歯のお手入れ方法☆
阪神淡路大震災や東日本大震災の後によく耳にした話ですが、「震災後に急いで避難する際に義歯を家に忘れてきて、避難先で食事がうまく取れなくて困った」「義歯を装着していないので人と会ったり話したりするのをためらった」このようなことがないように事前に用意してある避難の際の荷物のチェックリストに『義歯』を追加することをお勧めします。
また、避難先では必ず一日一回は義歯を外して清潔に保ってください。水がない場合はウエットティッシュやおしぼりで丁寧に汚れを拭き取り、洗浄剤がない場合でも食器用中性洗剤を代用して洗うことも可能です。
☆口腔内の乾燥を防ぐ☆
災害直後はトイレが不足し水分摂取を我慢してしまったり、震災による強いストレスを感じ口腔内が乾燥してしまう方が多くいらっしゃいます。
水分が摂取できる環境であれば我慢せずに摂取し、ガムがあればよく噛み唾液の分泌を促してください。マスクがあればマスクをし口腔内の乾燥を予防することもできます。
☆被せ物が外れてしまった☆
外れてしまった被せ物は念のため保管しておいてください。
ケースバイケースですが二次的な虫歯になっていなければボランティアの歯科が支援に来てくた際にスムーズに治療ができる場合があります。
外れてしまったラップやビニール袋など中が見えるものに入れて保管しておいて下さい。みんなの歯科クリニック ひばりヶ丘 東久留米 歯科 ひばりが丘 訪問歯科